涌泉餅本家

京都市と大津市を隔てる逢坂山・追分は、且つて、京の都の玄関口として、東海道をゆく数多い旅人で賑わいました。
この付近には、清白な水が勢いよくあふれ出す井戸があり、その様から『噴泉（はしりい）』と呼ばれ、旅人ののどを潤しました。
江戸時代になると周辺には茶寮が建ち並び、旅人のオアシスになりました。そこで売り出された『涌泉』の甘露でついた餅菓子は、その名を冠して『涌泉餅』と呼ばれました。
以来、『涌泉餅』は旅人をいやし、逢坂の地で長く親しまれる銘菓となったのです。


	わが国最大限度の交通の要、逢坂関

	今も湧き続ける噴泉

	旅人のオアシス・噴泉茶屋

	第二十三回全国菓子大博覧会名誉総裁賞優勝

追分の地は、西本願寺の門前町が移転し、京の技術者の集団となり、日本そろばん、涌泉餅、大津絵、みすや針などの血筋の地となりました。


	京都-大津間に敷設され、運搬を助けました

	其頃の風俗をすぐ伝える民衆芸術

	追分は、日本のそろばん血筋地

	博覧会にも出品された街道売物